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児玉真吏奈/つめたい煙

児玉真吏奈/つめたい煙 P-VINE RECORDS 2017.12.25 CD
51y.jpg


児玉真吏奈は大阪を中心にし活動するミュージシャン。
シンセサイザーでの弾き語りの歌、電子音でのインストゥルメンタルを作っている。
今回はセルフリリースでの初の全国流通盤。

僕はかつてのmyspaceやSoundCroudなどで
無名のインディーズのミュージシャンの音楽を先入観無しで
聴くのが好きで密かに楽しんでいました。
世界には無名だけど良い音楽が作る人が一杯います。
日本ではそういう人達が掬い上げられないなと思っていたので、
児玉真吏奈の音源がリリースされ日の目を見たのは喜ばしいことだと思います。

児玉真吏奈の音楽を初めて触れたのもSoundCroudでした。
「如雨露」「kuuki」を聴いた時、こんな卓越したメロディーを作る人がいたんだと
びっくりしました。

個人的に一番良いと思っている「kuuki」という曲、
良いメロディーだけど、気持ち悪い感じもあるし、明るいとも暗いとも言えない
不思議(変)な曲です。(滲んだグレイの中に陰影があるジャケットはある意味音楽を適切に捉えていると思います)

良い音楽は、ある意味の気持ち悪さ(説明のつかなさ)を含んでいると思います。
「呪術的」、流行の言葉でいうと「魔法」と言っても良いです。

なので、音楽について言語化するのはナンセンスな側面があって、どうしても陳腐化してしまいます。
言語化できない魔法を説明する作業、、

「私にFを足してみて」「飲み物」などは耳に残る、ポップさを内包していると思います。
多くの人に聴かれても良いですね。
何かのきっかけ(例えば映画で使われるなどしたら)で一気に広まりそうです。

ここ2、3年は「個」の時代だと思っていて、
「個」を掘り下げて音楽を作る人に注目していました。
このセルフプロデュースの傑作アルバムも、まさに「個」が作った傑作です。

ここ最近はちょっと心変わりもしていて、最近リリースされたあるアルバムを聴いて
「個」とチームの融合、ぶつかり合いから生まれるものも面白いと思っています。
それには適切に人員配置できるプロデューサー的な人、編集能力が長けた人が必要で
なかなか人材不足感がありますね。
児玉真吏奈の今後の作品でも、「個」とチームの融合、ぶつかり合いの音楽を聴いてみたい欲求があります。

鈴木庸聖(Yousei Suzuki)

amazon
Tower Records
HMV
itunes







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  1. 2018/06/24(日) 14:12:46|
  2. レヴュー(音楽)
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三浦カヨ/Komaki

三浦カヨ/Komaki((wake up....)Go To Bed! Records 2018.3.13,Cassette)

IMG_1925.jpg
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三浦カヨは京都を中心に活動する三味線奏者、歌い手。
カセットでのリリースを続ける(wake up....)Go To Bed! Recordsからのリリース作。
三味線での弾き語りで、トラディショナル、オリジナル、を交えての演奏となっている。
サポートにはT.T.端子(口笛、エレクトリックヴァイオリン)、宮本善太郎(ボンゴ)、黒田誠二郎(チェロ)。
エンエジニアには宇津弘基が参加している。

伝統的な日本の三味線の作法を基調にした演奏だと思うが、
ところどころ見られる越境的なところが面白い。
他弦楽器(エレクトリックヴァイオリン、チェロ)とコラボしている、「深海節」「はたおりの唄」では
日本的というより、アジア的、大陸的な印象を与えてくれる。
オリジナル曲「うみうしこなの」では沖縄民謡、東南アジアの民謡のようなイメージを与えてくれる。

個人的にグッとくるところは「かわさき」というトラディショナルの曲。
言葉数少ない日本語、憂いを帯びたメロディー、がなんとも美しい曲。

洋楽器と和楽器との演奏という面でも面白く、黒田誠二郎との演奏「はたおりの唄」では、
黛敏郎の「文楽」というチェロの曲を思い出しました。
この曲はチェロで、琵琶や三味線の音楽を表現した曲です。
今後この和洋混合路線、トリオにしたりしてエスカレートさせて欲しいところです。

鈴木庸聖(Yousei Suzuki)



購入できる場所
ゆすらご

三浦カヨTwitter
  1. 2018/05/12(土) 15:18:08|
  2. レヴュー(音楽)
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Gwenifer Raymond/Deep Sea Diver・Bleeding Finger Blues

Gwenifer Raymond/Deep Sea Diver・Bleeding Finger Blues(Tompkins Square2018、7インチ)
gwenifer.jpg

最近のテーマに「言語化」というのがあります。
言葉というのは、便利のようで表現できる範囲は実は限られていると思います。
今まででは避けていた所ですが、無理を承知で対象を決めて言語での説明にチャレンジしたい。

その一環として新譜、新作、のレビューを書いていきたいと思っています。
対象はリリースされて2年以内くらいのものでしょうか。
過去の名作等は僕が書かなくても、優れた批評が一杯あるでしょうし、
僕が敢えてやる必要もないでしょう。
主に音楽、本、映画などを取り上げてみたいと思います。

まずはGwenifer Raymondの7インチの作品を取り上げたいと思います。
先日のレコードストアデイにおいてリリースされた作品です。

Gwenifer RaymondはウェールズのCardiff(カーディフ)出身のマルチインストゥルメンタル奏者。
現在はイングランドの南部の町、Brighton(ブライトン)をベースとしている。
アメリカのルーツミュージックからの影響が色濃い。
John Faheyに代表されるアメリカンプリミティブギターのマナーで演奏している。
(John Faheyとアメリカンプリミティブギターは以前にも書きました。(※1※2)

アメリカ人のプリミティブギター奏者はどちらかというと、ルーツに忠実。
イギリス人のプリミティブギター奏者は一ひねり効いている、イメージを勝手に思っています。
島国という地理上の特性、もしくは国民性なのか謎ですが、、

イギリスのプリミティブギタリストといえば、James Blackshaw(ジェイムス・ブラックショウ)、Cian Nugent(シアン・ヌージェント)
を思い出します。
James Blackshawは幻の初期作品「Apologia」ではアメリカンプリミティブギターのマナーで演奏しています。
作品を重ねる度に革新性を増し、ミニマル、ネオアコースティック的な要素を取り入れた前人未踏の作品を作り上げました。
Cian Nugentに至ってはBlack Flagのカバーをプリミティブギターのマナーで行うという、離れ業までやっています。
インディーロックの不協和音、ブルースの不協和音、現代音楽の不協和音を並列で扱うというのは、共感できるところ
ですが、本当にやるところがすごい。

彼女も例に漏れず個性的な演奏です。
伝統的なマナーを取り入れながら、ルーツとは相反するような際どい展開を見せます。
1曲目、装飾的、技巧的でありながら力強い演奏です。女性が演奏しているとはにわかに信じがたい。
不協和な際どい展開の曲です。
2曲目はバンジョーの速弾きの演奏です。
「Bleeding Finger Blues」、出血した指のブルース、、
題名だけで大分面白い。
名前の通り、息をつかせないバンジョーの速弾きの演奏です。

伝統的でありながら、革新的であるというのは一つの理想ですね。



Gwenifer Raymond/Deep Sea Diver・Bleeding Finger Blues
Po'boy Record
Amazon
Tower Record

その他Sound Croudでも作品を聴けます。


Band Campでは「Sometimes There's Blood」を購入できます。
  1. 2018/05/11(金) 10:24:23|
  2. レヴュー(音楽)
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