リバーサイドミュージック

日々の雑記

プリミティブギターについて#2 John Faheyとルーツミュージック

プリミティブギターについて前回の記事に引き続き書いてみたいと思います。

プリミティブの意味を調べてみると、「原始的な」「素朴な」「幼稚な」「要素が一つの単純な構成(コンピューター関係)」
とあります。

すべてある意味当てはまっているように思います。
ここでは「原始的な」の意味を掘り下げてみようと思います。
「原始的」の意味を、「過去の形式」の影響を多分に受けている解釈して考えていきたいと思います。

そして、やはりキーマンであるJohn Faheyとルーツミュージック(過去の音楽」との関係を考えてみます。

John Faheyの音楽が形容される時。新しいとか、聴いたことがない、謎だとかいろいろ言われますが、
新しさは古さと表裏一体になっていると思います。
古い音楽への広い見識が音楽の実になっている。
音楽に関して広く言えることですが、新しいとされる音楽にも古い音楽への造詣があったりするものです。
John Faheyに関して言えばアメリカのルーツミュージックの研究家と言っていいほどに
過去の音楽に対する見識は深かったようです。
大学の卒論では「Charley Patton」について書いていたりします。
古いレコード(SP盤)のコレクターの側面なんかも持っています。

John Faheyは自分でも古い音楽をたくさん演奏してます。
それも自分の曲として演奏していたりすることもあります。
しかし、何故か新しく聴こえてしまいます。
それは、音楽のスタイル自体が忘れられたものだからか?
John Faheyの演奏家として素養からか?
まったくもって謎で推測するしかありません。

実際の曲を貼ってみます。
John Fahey/Worried Blues


Frank Hutchison/Worried Blues


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John Fahey/Bicycle Built for Two


INTERNATIONAL NOVELTY QUARTETTE/Daisy Bell (A Bicycle Made For Two)


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John Fahey/Steel Guitar Rag


Sylvester Weaver/Guitar Rag


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John Fahey/In christ there is no east or west


In Christ There is No East or West (McKee)


「何百もの過去のレパートリーがあり、ミックスされ自分の音楽として出てくる」
みたいなことをFaheyが言っていたという記事をどこかで読みました。(すみません文章はうろ覚えです)
これはある意味一つの答えといえます。
多くレパートリーがFaheyのフィルターを通して新しくなったということです。

時代の空気の影響というのもあると思います。
芸術作品は時代の空気に敏感です。
優れた作品ほどその時代の空気を内包しています。

なんともモヤモヤしてわからない所も残ります。
そういうものは言語化できないところがあります。
無理に言うと「祈り」や「呪い」のようなものでしょうか。
古いブルースやゴスペルにはそのようなものを含んでいるように思えます。

Faheyが影響受けたであろう音楽はまだまだたくさんあるので、またの機会に
書くとします。
  1. 2017/05/26(金) 22:32:57|
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プリミティブギターについて #1

僕は2007年の誕生日に1本のアコースティックギターを買いました。
自分が演奏したいと思えるスタイルの音楽を発見し、
その演奏の為にはアコースティックギターが必要だったからです。

John Faheyのインストゥルメンタルや
カントリーブルースと呼ばれるアメリカの古い音楽
(Skip JamesやMississippi John Hurtのカバーをしていました)
自分の中では強烈に新しかったです。

2006年あたり、myspaceなどによりネットで音楽を聴くことが一気に日常化したように思います。
ごく個人的な録音、メジャーレーベルのミュージシャン、古い忘れられかけている音源などなど
並列にアップロードされていました。
その状況はとても興味深かったです。
John Faheyもmyspaceで初めて聴いた記憶があります。
実は名前は実は知っていてCFSという病気の主な有名人の欄で見かけました。

John Faheyの謎多い音楽に魅了されました。

このブログではJohn Faheyを中心にしてプリミティブギターについて
今後、数回書いてみたいと思います。

John Faheyについてちょっと説明しておきます。
John Fahey
60年代初頭より活躍しているギタリスト。
アメリカの古い音楽に影響受けながらも、自らのフィルターを通し
より新しい音楽へと昇華させる。
そのスタイルはアメリカンプリミティブギターと呼ばれる。
現代音楽や即興音楽の接近も見せる。
後期にはバッドチューニングを使ったエレキギターによる即興のスタイルも見せていた。
音響派の元祖として90年代に再発見された経緯もある。
2001年他界。
John Fahey HP


試聴できるYoutubeも貼っておきます。
In Christ There Is No East Or West

Red Pony

Coelacanths(後期のエレキギターを使い出した時のもの)

Requiem for Molly, Pt. 1(67年のテープコラージュを用いたアヴァンギャルドなスタイルの曲)


初めてCD買いたい人、なんでも良いと思いますがファーストがお勧め。(ガッツがある人はレコードで!
もっとガッツがある人はオリジナルのレコードで是非)
669.jpg
amazon hmv



そしてちょっと宣伝。
5/28(日)大阪でプリミティブギターをテーマにしたライブイベントが開催されます。
日本では恐らくはじめて!?の企画ではないでしょうか。
フジロックや春一番でも活躍のAZUMIさんも今回はギターインストのみで演奏されます。
ちあきひこさん、ヨコヤマヒデキさんも初めて聴きますが、今から聴くのが楽しみです。
僕もギターのみで演奏させて頂きます。
5/28(日)
ジャパニーズ・プリミティブギターの宴
(場所)音凪  大阪市北区天神橋1丁目14-4友愛ハイツ1F 
(開場/開演)12:00/13:00
(予約/当日)2000円+1ドリンク(要予約)
(演奏)AZUMI、鈴木庸聖、ちあきひこ、ヨコヤマヒデキ

※席が少数の為、なるべく予約をして下さい。
ご予約は下記メールにて
otonagi20110601@excite.co.jpまで
①ライブ名 ②お名前 ③人数 ④連絡先
をお知らせ下さい。確認次第返信メールまたはメッセージ送ります。
または電話予約:06-6353-8515まで
otonagi-001.jpg
  1. 2017/05/22(月) 19:49:38|
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